親がやること
- スマホを渡す前に、7項目の家庭ルールを決める
- 課金・アプリ追加・利用時間を端末側でも制限する
- ルールを見直す時期を決める
子どもと話すこと
- 困ったことがあったら、隠さず相談する
- 連絡先交換や写真送信は一人で決めない
- ルールの理由と、見直す条件を一緒に確認する
子どもにスマホを持たせるとき、端末選びや料金プランと一緒に考えておきたいのが、家庭での使い方です。
「夜は何時まで使う?」
「LINE以外のSNSは使っていい?」
「ゲームに課金したいと言われたら?」
「親は子どものスマホをどこまで確認する?」
スマホを渡してから一つずつ決めることもできますが、このサイトでは、スマホを持たせる前に基本的なルールを親子で話しておくことをおすすめしています。
すべてを禁止するためではありません。
子どもが判断に迷ったときや、困ったことが起きたときに「どうすればいいのか」を親子で共有しておくためです。
この記事では、子どもにスマホを持たせる前に親子で決めておきたいことを7つに分けて紹介します。
1.スマホを使っていい時間と場所
最初に、スマホを使う時間と場所を決めます。
たとえば、次のような内容です。
- 夜は何時まで使うか
- 食事中は使っていいか
- 勉強中はどこに置くか
- 寝室へ持ち込んでいいか
- 充電する場所をどこにするか
この記事では「小学生なら1日○時間まで」のような、一律の利用時間は示しません。
子どもの年齢や生活リズム、スマホを持たせる目的は家庭によって違うからです。
まずは家庭で守れる具体的なルールを決め、実際の使い方を見ながら見直していきます。
わが家では、スマホを使える時間を午前6時から午後9時までとし、家ではリビングで使うルールにしています。
これはすべての家庭におすすめする基準ではなく、わが家の一例です。
2.使っていいアプリやSNS
次に決めたいのが、子どもが利用できるアプリやSNSです。
親子で確認しておきたいのは、次のような内容です。
- アプリを自由にインストールしていいか
- 新しいアプリを使いたいときは親に相談するか
- SNSを利用していいか
- 友達追加や公開範囲をどうするか
アプリやSNSには、サービスごとに利用できる年齢や、保護者の同意に関する条件が定められている場合があります。
具体的なサービスを利用するときは、「友達が使っているから」という理由だけで判断せず、そのサービスの公式サイトや利用規約を確認します。
わが家では現在、LINE以外のSNSは利用しないルールにしています。
今後、新しいサービスを使いたいと言われた場合は、その都度親子で確認する予定です。
3.課金やネットでの買い物
ゲームのアイテム購入、アプリ内課金、ネット通販など、お金を使う機能についても決めます。
親子で決めておきたいのは、次のような内容です。
- お金を使う前に親へ相談するか
- 子どもだけで購入できる状態にするか
- プリペイドカードを利用する場合に上限を決めるか
- 購入時に保護者の承認が必要な設定を利用するか
わが家では、金額に関係なく課金する前に親へ相談するルールにしています。
家庭内の約束だけでなく、利用する端末で保護者が設定できる購入承認や利用制限の機能も確認しておきます。
iPhoneやiPadでは、ファミリー共有を設定して「承認と購入のリクエスト」を利用すると、対象となるアプリのダウンロードや購入について、保護者が承認または却下できます。
Androidでは、Googleのファミリーリンクを利用して、子どもがダウンロードできるアプリの管理、Google Playでの購入承認、利用時間の設定などができます。
ただし、利用できる機能や購入承認の対象範囲は、OSやサービスによって異なります。
具体的な設定方法は「子どものゲーム課金トラブルを防ぐための設定」で、iPhoneとAndroidに分けて紹介しています。
4.写真や動画をネットに載せるとき
スマホで撮影した写真や動画をネットに載せる場合についても、ルールを決めておきます。
写真や動画には、自分の顔以外にもさまざまな情報が映ることがあります。
たとえば、
- 制服や名札
- 学校名が分かるもの
- 自宅周辺の風景
- 車のナンバー
- 家族や友達の顔
などです。
このサイトでは、子どもが写真や動画をネットに公開するときは、投稿する前に「誰が見ることができるのか」「自分や他の人の情報が映っていないか」を確認することをおすすめします。
また、友達や家族が映っている写真については、自分だけで公開を決めず、相手に確認してから投稿するルールにしておくと分かりやすいです。
わが家では、友達の写真をSNSなどに公開することは禁止しています。
本人へ直接送る場合だけにしています。位置情報や写り込みからの特定を防ぐ具体的な方法は「子どもの写真から位置情報が知られるのを防ぐ方法」にまとめています。
5.ネットで知り合った人とのやり取り
ゲームやSNSなど、インターネット上で他の利用者と交流できるサービスがあります。
そのため、「知らない人とは絶対に話さない」というルールだけではなく、どの行動をするときに親への相談が必要なのかを具体的に決めておきます。
たとえば、
- 外部の連絡先を交換する
- 個別にメッセージを送る
- 通話する
- 写真や動画を送る
- 本名や学校名を伝える
- 実際に会う約束をする
などです。
このサイトでは、少なくとも連絡先の交換、写真や動画の送信、実際に会う約束については、子どもだけで判断せず、親へ相談するルールを設けることをおすすめします。
わが家でも、会ったことのない人と連絡先を交換することは禁止しています。オンラインゲームでの交流について詳しくは「オンラインゲームで知らない人と遊ぶときの注意点」で扱っています。
6.困ったことが起きたときの相談方法
スマホを使い始める前に、困ったことが起きた場合の対応も話しておきます。
たとえば、
- 怪しいメッセージが届いた
- 知らない人から連絡が来た
- 誤って課金してしまった
- 投稿してはいけない写真を載せてしまった
- 友達とのグループでトラブルになった
といった場合です。
このサイトでは、スマホのルールを決めるときに、
困ったことが起きたら、一人で対応せず親に相談する。
という項目を入れておくことをおすすめします。
また、子どもが相談してきたときは、まず何が起きたのかを確認します。
トラブルの種類によっては、メッセージや投稿などの記録が必要になる場合があります。
一方で、子どもの身体に危険が迫っている場合などは、安全を確保することを優先します。
具体的な対処方法はトラブルによって異なるため、このサイトでは今後、課金、SNS、個人情報、ネット上の嫌がらせなど、ケースごとに分けて紹介します。
7.親が確認する範囲とルールを見直す時期
最後に決めたいのが、親が子どものスマホをどこまで確認するのかです。
たとえば、
- 利用時間
- インストールしたアプリ
- 課金履歴
- 位置情報
- メッセージ
- パスワード
などがあります。
すべてを確認する家庭もあれば、子どもの年齢に合わせて確認する範囲を変える家庭もあります。
このサイトでは、親が確認する可能性がある内容について、スマホを渡す前に子どもへ伝えておくことをおすすめします。
わが家では、必要なときには親がスマホを確認できることを、最初のルールに入れています。
また、一度決めたルールをずっと変更しない必要はありません。
- 学年が変わった
- 新しいSNSやアプリを使い始めた
- スマホの利用目的が変わった
- 最初に決めたルールでは対応できない問題が起きた
といった場合には、親子でルールを見直します。
スマホのルールと一緒に端末の設定も確認しよう
家庭のルールを決めたら、利用するスマホで保護者が設定できる機能も確認します。
たとえば、
- フィルタリング
- アプリのインストール承認
- アプリ内課金や購入の制限
- 利用時間の管理
- 位置情報の共有範囲
- アカウントやパスワードの管理
などです。
保護者向けの管理機能でできることは、OSやサービスによって異なります。
たとえば、Appleの「承認と購入のリクエスト」とGoogleのファミリーリンクでは、対象となる購入や管理できる機能の範囲が同じではありません。
利用する端末に合わせて、公式情報を確認しながら設定します。
iPhone・Androidそれぞれの設定手順は「子どものスマホのフィルタリング設定」にまとめています。
わが家のスマホルール
わが家では、子どもにスマホを持たせるときに次のようなルールを決めました。
- 友達の写真をネットに公開しない
- 会ったことのない人と連絡先を交換しない
- 課金するときは事前に親へ相談する
- 家ではリビングで使う
- パスワードを勝手に変更しない
- 利用時間は午前6時から午後9時まで
- LINE以外のSNSは利用しない
- 必要なときは親がスマホを確認する
これは、すべての家庭に当てはまる正解ではありません。
子どもの年齢やスマホを持たせる目的、家庭の考え方によって必要なルールは変わります。
実際にスマホを使い始めると、最初に決めたルールでは対応できないことも出てきます。
わが家でも、子どもの年齢や使い方に合わせて見直していく予定です。
まとめ|ルールと一緒に「困ったときどうするか」も決めておこう
子どもにスマホを持たせる前に、このサイトで親子で話しておくことをおすすめしているのは次の7つです。
- スマホを使う時間と場所
- 使っていいアプリやSNS
- 課金やネットでの買い物
- 写真や動画をネットに載せるときのルール
- ネットで知り合った人とのやり取り
- 困ったことが起きたときの相談方法
- 親が確認する範囲とルールを見直す時期
最初から完璧なルールを作る必要はありません。
家庭で決めたルールが実際の使い方に合わなくなったら、その都度見直します。
スマホを持たせる前に「ダメなこと」を並べるだけではなく、困ったときにどうするかまで親子で話しておくことが大切です。
一次情報・出典
更新履歴
- こども家庭庁の啓発資料、Apple・Googleの保護者向け管理機能情報を反映した最終稿を作成。
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